接骨院・整骨院のKPIダッシュボード|業界平均と比較できるテンプレート【2026年版】
開業から半年が過ぎ、日々の施術業務に追われる中で、「このままで経営は本当に伸びるのか?」と漠然とした不安を抱える接骨院・整骨院経営者の方も多いでしょう。本ガイドは、そんな貴院が「どう伸ばすか」「どう改善するか」に焦点を当て、経営の羅針盤となるKPI(重要業績評価指標)ダッシュボードの活用方法を提示します。保険診療に依存しがちな収益構造から脱却し、自由診療の強化や患者満足度向上を通じて、持続的な成長を実現するための羅針盤としてご活用ください。
使い方
- 現状把握:まず貴院の過去3ヶ月間の各KPI数値を集計し、ダッシュボードに記入してください。
- 比較分析:記入した貴院の数値と、業界平均・目標値を比較し、特に乖離が大きい指標を特定します。
- 改善策立案:乖離が大きい指標に対し、「なぜその数値になったのか」を深掘りし、具体的な改善アクションプラン(例:自由診療メニューの見直し、問診プロセスの改善、EPARK接骨・鍼灸での予約導線強化など)を立案します。
- 定期的な見直し:月に一度このダッシュボードを見直し、改善策の進捗と効果を評価し、必要に応じてプランを修正してください。
- スタッフ共有:経営状況をスタッフ全員で共有し、共通認識を持って目標達成に取り組むことで、院全体のモチベーション向上と一体感を醸成します。
新規患者数/月
重要度: 高集客
月に来院した新規患者の総数。広告規制が厳しい中で、地域密着型クリニックにおける集客力の主要指標となります。
患者1人あたり平均単価
重要度: 高売上向上
1人の患者が1回の来院で支払う平均金額。保険診療と自由診療のバランスが適切かを測る重要な指標です。
自由診療比率
重要度: 高売上向上
総売上に占める自由診療の割合。保険診療の単価が固定される中、経営安定化と収益拡大の鍵となります。
リピート率
重要度: 高顧客管理
一度来院した患者が2回目以降も継続して来院する割合。患者満足度や施術効果への信頼を示す指標です。
患者1人あたり月間来院回数
重要度: 高売上向上
1人の患者が月に平均何回施術を受けるかを示す指標。治療計画の遵守度や症状改善への意欲を反映します。
予約キャンセル率
重要度: 中オペレーション改善
予約が入っていたにもかかわらずキャンセルされた予約の割合。運営効率と患者への事前確認の徹底度を測ります。
月間総患者数(1施術者あたり)
重要度: 高売上向上
月に来院した延べ患者数。施術者の稼働効率と生産性を示します。複数施術者の場合は「1施術者あたり」で算出。
レセプト返戻率
重要度: 高オペレーション改善
提出したレセプトのうち、不備により返却されたものの割合。保険請求業務の正確性と効率性を示します。
人件費率
重要度: 高コスト削減
売上に対する人件費の割合。柔道整復師や受付スタッフの適正配置と給与体系の妥当性を評価します。
営業利益率
重要度: 高経営全体
売上から原価、販管費を差し引いた営業利益が売上に占める割合。経営の健全性を示す総合的な指標です。
物販売上比率
重要度: 中売上向上
サポーター、テーピング、健康補助食品などの物販が総売上に占める割合。売上多角化の指標となります。
Googleマイビジネス経由新規患者比率
重要度: 中集客
Googleマイビジネス経由で来院した新規患者の割合。柔道整復師法に基づく広告規制下での効果的な集客指標です。
問診から自由診療提案までのコンバージョン率
重要度: 高メニュー・サービス改定
問診時に自由診療を提案した患者のうち、実際に自由診療メニューを受諾した患者の割合。提案力の指標です。
施術者1人あたり月間売上
重要度: 高売上向上
施術者一人あたりが月に生み出す売上。施術者の生産性と貢献度を測る重要な指標です。
危険信号
新規患者数/月: 20人未満
Googleマイビジネスの投稿頻度増加、MEO対策強化、地域イベントへの積極的参加、紹介キャンペーンの実施を検討してください。広告規制を遵守しつつ、地域コミュニティでの露出を増やすことが重要です。
自由診療比率: 20%未満
慢性症状への自由診療メニュー(姿勢矯正、骨盤矯正など)の価値説明を問診・検査時に強化してください。患者教育のためのリーフレット作成や、施術者への提案力研修も有効です。
患者1人あたり平均単価: 2,000円未満
保険診療のみに偏っていないか確認し、患者の症状に合わせた自由診療(延長施術、特殊電気治療)の組み合わせ提案を見直しましょう。物販の推奨も単価向上に寄与します。
リピート率: 70%未満
患者さんの満足度調査(アンケート)を実施し、不満点を特定してください。また、施術後のアフターフォローや次回来院を促すコミュニケーションを強化し、予約システム(リザービアなど)を活用した予約忘れ防止策も効果的です。
レセプト返戻率: 1%以上
レセコン入力時のチェック体制を強化し、保険請求の要件(負傷原因、施術部位、施術期間)が正確に記載されているか再確認してください。柔道整復師会や国保連からの情報提供を常にチェックし、最新のルールを適用しましょう。
予約キャンセル率: 10%以上
予約システム(EPARK接骨・鍼灸など)の自動リマインダー機能を活用し、予約前日や当日に患者へ通知する仕組みを徹底してください。キャンセルポリシーの明確化と、再予約へのスムーズな誘導も重要です。
営業利益率: 5%未満
全体的なコスト構造(人件費、家賃、広告費など)を見直し、無駄がないか徹底的に分析してください。同時に、売上向上策(新規・リピート・単価)が計画通りに進んでいるか検証し、必要に応じて調整しましょう。
データソース
本KPIダッシュボードに記載されている業界平均値や目標値は、一般的な接骨院・整骨院の経営状況、国が定める療養費改定動向、および弊社が分析した優良事例データに基づいています。貴院の地域特性や規模、提供サービス内容によって最適な数値は変動しますので、あくまで貴院の現状把握と目標設定の目安としてご活用ください。